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本当に読んだもの、聞いたもの、試したもので、よいと思ったものしか紹介しません。 マニアックじゃないけど少し偏った品揃えです。
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孤独のグルメ

 おすすめ;★★★★
 

おもしろい!

全編、「食べる」ことが中心の展開だが、所謂グルメ漫画やノウハウ、知識を披露する内容ではない。

個人で輸入雑貨商を営んでいる主人公の井之頭五郎が、空腹を満たすために一人で、あるときは街角の食堂で、あるときはデパートの屋上で、あるときは深夜のコンビニで、食べる、食べる、食べる。

けっして、材料がどうこうのだとか、料理人がどうのこうの、という話ではなく、
「(略)ぶた肉ととん汁でぶたがダブってしまった。」「(略)ソースの味って男の子だよな」
などと、一人、飲食店や食事と向き合う時の心のありようみたいなものを描いている。

そんな主人公にの食事に対する哲学は、第12話で披露されているので、読んでみてほしい。なかなか、かっこいい。

男性にせよ女性にせよ、一人で食事(外食)する事に抵抗感を感じる人は多い。
私は、一人、見ず知らずの飲食店にふらっと入る事に抵抗感はない。
といっても、肝が据わっているわけではなく、むしろ、どの店にしようか何度も同じところを往復したりする事が多い。

店に入っても、堂々としているわけではない。
オーダーまでの短い時間で得られるだけの情報を収集し、最善と思われるオーダーを組み立てる、緊張の連続。
オーダーが済んでから、よりよいメニューなどを発見した場合(セットものとかに多い)には地団駄を踏む思い。

むろん当たり外れがあり、「やっぱりあの店に入るべきだった」という後悔や少しでもお腹に余裕があれば、マイナスを取り戻すために違う店に張りなおしたりと、なんとも馬鹿らしい限りだが、そんな瞬間や行為自体が好きみたい。

お腹が満てれば、食事なんて何でもいいじゃないか、という気にはなれず、少しでも安く、そして満足したいというキモチがはたらいてしまう。

そんな私にとっては、この本は本当におもしろいわけだが、
はたして、一人外食など思いもよらない人はいったいどう感じるのだろうか?
感想を聞いてみたい気がする。
(クリス)
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